街路樹ICタグ道案内アプリ

大阪大学吹田キャンパスに限ったことではありませんが、既存の地図・道案内アプリでは、細かい建物名までは表示・検索ができないこと、またGPSには数mの誤差が存在するために、正確な位置情報が表示されているのかわからないことなどの問題が存在します。これを解決するため、街路樹に設置したNFCタグを利用した道案内アプリケーションを開発しました．本アプリで使用している地図には、予め細かい建物名が登録されています。またNFCタグに正確な位置情報を予め登録しておくことで、本アプリの使用者は街路樹に設置されたICタグに端末をかざすことで、自分の正確な位置情報を知ることができます。本アプリの使用方法は、①スタート地点設定として、適当なタグにNFC対応端末をかざします②目的地設定として、行きたい建物の名称を検索します（地図に表示されている名前と完全一致していなければ検索できないので注意が必要です）③現在地から目的地までの経路が自動的に導出されます（④）目的地への移動中にも、街路樹に設置してあるタグに端末をかざすことで、その時点での正確な位置を知ることができます。
また、街路樹設置されたICタグを利用するという本システムの特質を活かして、直前（最後）にかざしたタグが設置されている街路樹の情報が表示する機能と、樹木に異常が存在する際などに、その樹木情報をサーバーに送信する機能を持たせています。現段階では、街路樹の情報を紹介できるものは一部に限られていますが、将来的にはこの機能の充実も図り、このアプリが街路樹管理にも役立っていくことを期待しています。。